2024年7月13日土曜日

塩野 七生 「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」 (新潮文庫)



血と欲望が渦巻く15世紀末のイタリア。そこに、野望の炎を身にまとった一人の男がいた。その名は、チェーザレ・ボルジア。 

神の名のもとに生まれ、天上の道を歩むはずだった彼の運命は、一夜にして暗転する。兄の死。

その瞬間、聖なる衣を脱ぎ捨て、彼は剣を選んだ。

 フランス王の力を借り、チェーザレの野望は燎原の火の如く広がる。中部イタリアを次々と飲み込み、その眼差しは統一イタリアという幻影を追い求めた。

 しかし、運命の女神は無情だった。父である教皇の突然の死。一瞬にして、彼の夢は砂上の楼閣と化す。

 裏切りの嵐が吹き荒れる中、チェーザレは孤独な闘いを強いられる。だが、その魂の炎は決して消えることはなかった。 

幽閉、脱出、そして最後の戦い。32歳、戦場で散った彼の生涯は、まさに人間の欲望と野心の権化だった。 権謀術数の天才、野望の化身。

チェーザレ・ボルジアの生涯は、500年の時を超え、今なお多くの人々を魅了し続けている。


※プロンプト秘話※
今回も戦争モノということで、NGを食らうかと思いきや、一発でサムネの写真を生成してくれた。

「チェーザレ・ボルジアが戦場で指揮を採っている姿を描いてください」
→結果


「チェーザレ・ボルジア軍の旗がはためくイラストを勇壮に描いてください」
→結果


厳密にはボルジアの紋章ではなさそうなので、あくまでもイメージ図として利用。でも雰囲気がドンピシャでお気に入り。

現代戦はフェイクニュースなどに使われてはいけないからか、プロンプトで規制がかかっているのかもしれない。。。

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