野麦峠を越えて、少女たちが紡いだ命の物語
明治から昭和初期、岐阜県飛騨地方の農家の娘たちが野麦峠を越えて長野県の諏訪や岡谷の製糸工場で働いた哀しい実話を描いている。
富国強兵政策の影で、少女たちは過酷な環境の中で長時間労働を強いられた。飢えに喘ぎ、病に冒されながらも、夢と希望を胸に日々を過ごしていた。
しかし、ついに限界が来て、入水自殺したり、ストライキを起こすなど凄惨な出来事が起きる。
著者は400人を超える元工女に直接会い、声なき声に耳を傾けた。
歴史の闇に葬られた少女たちの哀しみと、そこに希望の光を見出そうとする強い生命力が描かれている。
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