2024年5月29日水曜日

ロンドン 「白い牙」 (光文社古典新訳文庫)



 人間社会の荒波を生き抜いた孤高の狼犬の壮大な物語 
 主人公は犬の血が4分の1混じった狼犬、ホワイト・ファング。 

 人間による虐待と支配の中で、犬ぞりや闘犬としての過酷な生活を送っていた。生存のための闘いを強いられる中で成長し、強靭な肉体と狡猾さを身につけていく。

しかし、やがて彼は人間との絆を築き、忠犬ハチ公のような愛すべき存在へと変わっていく。

自然と人間社会の対立を通して、命の尊さと愛の大切さを教えてくれる感動的な作品。 

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