貧困のために身を売らざるを得なかった数多くの女性たちの切実な運命。
明治、大正、昭和を通じて、多くの少女が家族のため、わずか500円で外国の娼館に売られた。
戦争の影に隠れて忘れ去られようとしていた彼女たちの痛ましい経験を、丹念な取材と資料調査に基づいて描き出した
歴史の闇から女性の尊厳を取り戻そうとする強い訴えかけとなっている。
例えば、16歳で朝鮮に売られ狂死したキミや、東南アジアで財を成し壮絶な自殺を遂げたヨシ。一人ひとりの女性の生々しい姿に触れる。
戦争や貧困がもたらす惨状、格差社会が問題視される現在こそ読むべき本。
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