2024年6月21日金曜日

[北康利]白洲次郎 占領を背負った男 上下(講談社文庫)



 

GHQ相手に堂々と渡り合い、「従順ならざる唯一の日本人」と評された不世出の紳士、白洲次郎の生涯を描く。

 生粋の上流階級出身ながら英国の地で学び、戦後の日本を背負い憲法制定に深く関わった。

しかし決して自らを前面に出すことはなかった。その静かなる影響力は、日本の経済的独立を目指し、通商産業省創設に導いた。

そして、全てを成し遂げた後も、彼は紳士としての態度を崩さず、エッセイスト白洲正子と共に、静かな生活を送った。 

己のプリンシプル(principle 原理、原則)を貫き通した生き様は、紳士の中の紳士として時代を超えて語り継がれる。

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