絶望の淵に立たされた男が見たのは、想像を絶する“禁断の異世界”だった!
嵐に翻弄され、たどり着いたのは極寒のシベリア。
天明二年(1782)の暮、伊勢を出帆した神昌丸は強風によりアリューシャン列島に漂着。
そこから始まる光太夫と仲間たちの苦難の旅が始まる。彼らはシベリアを横断し、モスクワ、そしてぺテルブルグを経て、ついにロシア女帝エカチェリーナ二世の前に立つことに成功する。
帰国までの十年に及ぶ過酷な生活と壮絶な試練は、光太夫のリーダーシップを開花させた。
しかし、故国に戻った彼らを待ち受けていたのは幕府からの終身幽閉という冷酷な運命だった。
鎖国の時代に、世界を見た漂民たちの運命に翻弄される姿を描く。
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