認知症の義父を介護する嫁・昭子の日々を通じ、高齢化社会の厳しい現実を鮮明に描き出す。
真夜中に叫ぶ老人、献身的に世話をする家族。その光景は読者の心を深く揺さぶる。
しかし、この物語は単なる悲哀の連続ではない。
老人の愛おしさ、介護する側の強さと優しさ。人間の尊厳と家族愛の深さが胸に迫る。
40年以上前の作品でありながら、さらに進んだ超高齢社会の現在にも通じる普遍性を持つ。
老いゆく親、そして避けられない自身の未来。この小説は、私たちに何を問いかけるのか。
「キンドラーのリスト」コンセプト。それは、売れ筋じゃないけど「読んでほしい本」を紹介して忘れられた名作の救済になればという思いで作ってます。 日陰で泣いてる本たちの救済…自己満とニーズの狭間で、人気チャンネルへの道は程遠い。 ふらっと立ち寄って、さくっと内容が分かって、興味を持っていただける1冊との出逢いのヒントになれば嬉しいです♪
著者はドキュメンタリー映画「軍艦武蔵」の制作を通じて旧海軍軍人との面談を重ねてきた。 本書は太平洋戦争中の日本海軍の生活を克明に記録し、軍の絶対的なヒエラルキーや過酷な訓練の実態を描く。 鉄拳制裁や精神注入棒などの暴力的な訓練方法や、それに耐えた元海軍軍人たちが「もう一度海軍...
0 件のコメント:
コメントを投稿