2024年5月31日金曜日

森永卓郎「書いてはいけない――日本経済墜落の真相」(フォレスト出版)



がん最終期の闘病生活の中、人生最後の力を振り絞り、この重要な遺書を書き残した。 

 メディアが決して報道しなかった3つの深刻な真実。ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、そして日航123便の謎の墜落事故。 

 多くの人々が知っているにも関わらず、公にできずにいた「真実」を明らかにしようとする。 日本の隠蔽体質の組織的風土に光を当てる。

既得利権の破壊と改革を推し進めるためには、本来のメディアの持つ力であると信じ、この国の未来に希望を託す。 

2024年5月30日木曜日

山口 彊「ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆」(朝日文庫)







 

広島と長崎で二度被爆した奇跡の生還者の半生。

 軍の「正義」に疑問を抱えながら、造船技師として広島に派遣されたものの、そこで被爆。 命からがら長崎に逃げ帰ると、またしても原爆に見舞われてしまった。

 戦後は通訳や教師として働き、家族を守りながら原爆症と闘い続けた。 しかし、最愛の息子を原爆症で亡くしてしまう。

 93歳になり、ようやく沈黙を破った著者は尋ねる。 「あの戦争とは一体何だったのか」と。 

二重被爆という類まれな体験から、戦争の本質と人間の尊厳について、重い言葉を読者に問いかける。 命を削られながらも前を向き続けた一人の男の、心痛む証言。 

2024年5月29日水曜日

ロンドン 「白い牙」 (光文社古典新訳文庫)



 人間社会の荒波を生き抜いた孤高の狼犬の壮大な物語 
 主人公は犬の血が4分の1混じった狼犬、ホワイト・ファング。 

 人間による虐待と支配の中で、犬ぞりや闘犬としての過酷な生活を送っていた。生存のための闘いを強いられる中で成長し、強靭な肉体と狡猾さを身につけていく。

しかし、やがて彼は人間との絆を築き、忠犬ハチ公のような愛すべき存在へと変わっていく。

自然と人間社会の対立を通して、命の尊さと愛の大切さを教えてくれる感動的な作品。 

2024年5月28日火曜日

山本茂実「ああ野麦峠 ある製糸工女哀史 」(角川文庫)






 

野麦峠を越えて、少女たちが紡いだ命の物語

明治から昭和初期、岐阜県飛騨地方の農家の娘たちが野麦峠を越えて長野県の諏訪や岡谷の製糸工場で働いた哀しい実話を描いている。

 富国強兵政策の影で、少女たちは過酷な環境の中で長時間労働を強いられた。飢えに喘ぎ、病に冒されながらも、夢と希望を胸に日々を過ごしていた。

しかし、ついに限界が来て、入水自殺したり、ストライキを起こすなど凄惨な出来事が起きる。 

著者は400人を超える元工女に直接会い、声なき声に耳を傾けた。

歴史の闇に葬られた少女たちの哀しみと、そこに希望の光を見出そうとする強い生命力が描かれている。 

2024年5月27日月曜日

橘玲「タックスヘイヴン Tax Haven」 (幻冬舎文庫)


 

1000億円の陰謀、そしてすべてを操る男。 

東南アジアの金融マネージャー、北川が何者かに殺された。 同時に、スイス銀行から1000億円が消えた。 

マネーロンダリング、ODA、原発輸出、仕手株集団。 政治家とヤクザまでが絡む、金融の深い闇が渦巻く。 国際金融の裏に隠された秘密とは? 

すべてを操る男の正体に迫れ! 金融犯罪の深淵に引きずり込まれる傑作ミステリー。 

2024年5月26日日曜日

ネヴィル・シュート 「渚にて: 人類最後の日」 (創元SF文庫)





 

一縷の望みを胸に、彼らは出航する。 

人類に終焉が迫っていた。第三次世界大戦によって、放射能が北半球を覆い尽くしたのだ。

合衆国の原潜「スコーピオン」は、生き残った者たちの最後の希望となる。 汚染が軽微な南半球へ向かうが、放射能が南下してくるため被曝の恐怖に怯える乗組員たち。

しかし、合衆国から断片的なモールス信号が届く。生存者がいるのかを確かめるべく、彼らは航海に出る。

果たして生存者は存在するのか?

混沌とした世界で、希望と絶望の狭間で人々がどのように生き抜くのか。衝撃的な物語が展開する。 

 この作品は 
1959年 映画『渚にて』 
2002年 テレビ映画『エンド・オブ・ザ・ワールド』 
の原作でもある。

2024年5月25日土曜日

吉村昭 「羆嵐」(新潮文庫)





それは日本獣害史上最悪の事件となった。
大正4年12月、北海道の天塩山麓。突然現れた一頭の巨大な羆(ひぐま)が、村を阿鼻叫喚の渦に巻き込んだ。

冬の寒さが渦巻く開拓村に、突如として現れた化け物。重さ500キロを超える巨体、人間を物ともせずに貪り食う。鮮血に染まる雪、骨をかじる不気味な音。男女6人が襲われた。

人々は戦慄した。この強大な獣を前に、「なすすべはないのか。」と。

しかし、ある老練な猟師が立ち上がった。

人智を極めた一人の男と、凶暴な野獣の終わりなき対決が始まる。


 

2024年5月24日金曜日

貴志 祐介「青の炎」 (角川文庫)



 

高校生が家族を守るために…衝撃の結末! 
ある日、平凡な高校生の日常が一変した。

 17歳の櫛森秀一は、母子家庭で平穏な生活を送っていた。 

しかし、母の元恋人・曾根が現れ、家族に暴力的な態度で恐怖を与え始める。曾根は傍若無人の振る舞いで、母はおろか妹にすら手を出そうとした。 

秀一は警察や法律に頼っても家族の幸せは守れないことを悟る。 そして、自らの手で曾根を葬ることを決意する。 少年は完全犯罪を企て、孤独な戦いに身を投じる。 

果たして、秀一は家族を守り抜くことができるのか。 

2024年5月23日木曜日

伊東潤「西郷の首」(角川文庫)


 

史実に基づいた友情と別離の物語。加賀版「翔ぶが如く」。 

 明治維新の混乱に翻弄された加賀藩の二人の武士、千田文次郎と島田一郎。かつては「竹馬の友」と呼ばれた仲の良い親友だったが、運命の歯車が二人を別々の道へと導く。 

 千田は西郷隆盛の首を発見した軍人として名を馳せ、一方の島田は大久保利通暗殺の実行犯となる。

激動の幕末維新、そして明治を駆け抜けた二人の運命の行く末に待つものは何か?友情を超える別離と壮絶な運命に立ち向かった二人の武士の生き様が描かれる。 

2024年5月22日水曜日

浅田次郎「終わらざる夏」 (集英社文庫)



 

8月15日を過ぎてなお、本土防衛のために戦った兵士たちがいた。 終戦直後の“知られざる戦い”を舞台に、戦争の理不尽さと人間の尊厳を描き出す。

 1945年の夏、敗戦の見えない日本。 東京の出版社員・片岡直哉は45歳で兵役に召集された。 分からぬままの彼は、医師の菊池、そして歴戦の軍曹・鬼熊と共に美しい北の孤島「占守島」へ向かう。

 孤島で待っていたのは、再び始まった"戦争"の理不尽な現実だった。

 戦闘は進むごとに意味を失い、部隊は食糧も弾薬も底をついていく。 

しかし上官からは「最後の一人までと」の命令が...。 敗戦直後の混乱の中、彼らは何を守り抜かねばならないのか? 

2024年5月21日火曜日

新田次郎「八甲田山死の彷徨」(新潮文庫)



 

悲劇の原因は、指揮官の無能と組織の機能不全にあった 

 八甲田山の悲劇とは、日露戦争前の1902年に起きた日本陸軍の大規模遭難事件である。
極寒の中、199名の若者が凍えた遺体となって散らばっていた。

 映画では、北大路欣也演じる徳島大尉率いる31連隊は過酷な行軍を完遂したが、高倉健演じる神田大尉の5連隊は指揮系統の混乱から絶命に至った。

北大路の名台詞「天は我々を見放した」は、若者たちの絶望的な叫びを代弁している。 

 この作品は、組織のあり方と指導者の資質を問うとともに、人間と自然の対決を描いた永遠の名作である。遭難者の無念と哀しみに思いを馳せ、命の尊さを噛みしめる作品となっている。

2024年5月20日月曜日

今村 夏子「むらさきのスカートの女」 (朝日文庫)





 

芥川賞受賞作品。 
むらさきのスカートの女、その奇妙な存在に惹かれ観察し続けた「私」は、どうしても彼女と仲良くなりたかった。

職場に勤めるよう手引きし、ようやく"友達"になれたと思ったら、「私」の人生は一変した。 

 彼女の行動は常識はずれで、時に怖く危険でさえあった。

しかし、そんな彼女を見守るうちに、私の心は少しずつ開かれていった。
むらさきのスカートの女は、この世界の秩序に縛られない自由な魂だったのだ。 

本当の自分とは何か?幸せを掴むには? 狂気と理性の狭間で、どんな答えが見つかるのか。

2024年5月19日日曜日

黒川博行「後妻業」(文春文庫)



愛も遺産も、華麗にいただく。 

 資産家である91歳の耕造は、最愛の妻に先立たれた悲しみから立ち直れずにいた。そんな時、69歳の小夜子に愛を囁かれ、生きる希望を抱き再婚した。 

しかし、幸せは長続きしなかった。 

ある日突然、耕造が倒れ、小夜子は結婚相談所の柏木と結託して、彼の預金を引き出し始める。そして、偽装された遺言書を盾に、耕造の遺産のほぼ全てを手に入れると、耕造の娘たちに宣言する。 

耕造の娘たちは父親の遺産を守ることができるのか? 

2024年5月18日土曜日

桐野夏生「東京島」(新潮文庫)


これは次々に孤島で惨劇が繰り返された実話をもとにした極限状態の物語。 

無人島に漂着した一組の中年夫婦。 その後、若者たちが次々と島に流れ着く。

 彼らの間で繰り広げられるのは、 生き残りをかけた壮絶なサバイバルゲーム。

 主人公の清子は、島で唯一の女性。 彼女の存在が、男たちの欲望を刺激し、 島は一変する。 

裏切り、予測不能な展開、 そして人間の本性が剥き出しに。 

歴史的な殺人事件アナタハン島事件 からも影響を受けたこの作品は、 人間の醜い一面を余すところなく描いた 傑作である。 

2024年5月17日金曜日

笹山 敬輔「ドリフターズとその時代」(文春新書)



 

あなたの知らないドリフターズ。 
国民的お笑いグループ、ザ・ドリフターズの歴史を舞台や演劇の視点から読み解いた一冊。

戦後の米軍キャンプでのバンド活動から始まり、視聴率50%を超えた「8時だョ!全員集合」の生まれた秘話やクレイジーキャッツらとの視聴率バトルの裏話も興味深い。

戦後の荒れ果てた日本に、彼らは底抜けに明るく、観る人々に笑顔と希望を与えてくれた。

2024年5月15日水曜日

吉村 昭「漂流」 (新潮文庫)


 

これは実際に起きた和製ロビンソン・クルーソーの物語。 

 江戸時代、嵐に遭い漂流した男たちが無人の火山島「鳥島」に漂着。水も食糧もなく、仲間が次々と命を落とす中、土佐の船乗り長平は12年間の孤独と苦難を乗り越え、奇跡的に生還する。

彼を救ったのは、数百万羽のアホウドリ。卵や雛を食べ、羽毛を利用し、島からの脱出を目指す。

絶望に立ち向かう底力と生命の尊さを描く。 

ハリエット・アン・ジェイコブズ「ある奴隷少女に起こった出来事 」(新潮文庫)


 

今から百年前にあった、こんな体験。
 あなたならどうする? 

 圧倒的な恐怖と絶望の中で希望を掴んだ少女の壮絶な物語。
 アメリカ南部で奴隷として生まれ、性的搾取を受けた彼女は、 7年間も狭い屋根裏に、ひそみ続けた。

 彼女を執拗に追いかけるドクターフリントの冷酷さは、読む者の心に深い傷を残す。

 しかし、彼女は屈しなかった。 北部へ脱出し、ついに自由を手にいれるまでを描く。 

2024年5月14日火曜日

青柳 碧人「むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。」(双葉社)


 

舞台は日本の古き良き物語が息づく世界。
しかし、その平和な日常に不穏な影が忍び寄っていた。

今回のお馴染みの童話や民話の登場人物は、「こぶとりじいさん」「耳なし芳一」「舌切人雀」「三年寝太郎」そして「金太郎」。本格的なミステリーの謎解きに巻き込まれていく。

見慣れたキャラクターの新しい一面が描かれ、不可解な事件の謎が巧みに解き明かされていく。 

 あなたは最後の密室殺人の謎を解くことができるか? 

2024年5月13日月曜日

熊谷 達也 「群青に沈め」 (角川文庫)

 


1944年、太平洋戦争の終盤。
間もなく終戦を迎えるが、実戦配備されなかった特殊部隊「伏龍」の物語。

彼らは、人間機雷として海中で待機し敵艦もろとも爆死するという任務を担っていた。
上官の命令に従い、死を覚悟して戦うことが彼らの唯一の使命だった。

主人公は志願した少年だが、待っていたのは想像を絶する過酷な訓練、理不尽な命令、そして常に漂う死の恐怖。絶望的状況の中でも、少年たちは仲間と支え合い、それぞれの葛藤に立ち向かいながら成長を遂げていく。 

2024年5月12日日曜日

熊谷 達也「翼に息吹を」 (角川文庫)


 もしもイイ仕事を一つすると、 命が一つ失われるとしたら?
 1945年、知覧特攻基地で整備士として働く若き将校。
彼は戦争と命の意味について考えながら、戦闘機を整備する日々を送っていた。

ある日、戦闘機が異常を起こし、帰還した際、彼は戦争の本質と命の尊さについて深く考える。

終戦直前、彼は戦争の悲劇を伝える秘密の計画を立てるが…。 

2024年5月10日金曜日

バーネット「小公子」光文社古典新訳文庫


 

全米のお母さんが、泣いた。

セドリックの運命は、 ある日の出来事で一変する。
彼は心優しく美しい少年で、 母親とニューヨークで暮らしていた。
しかし、7歳の誕生日に、 英国の貴族ドリンコート伯爵の唯一の跡継ぎであることを知らされる。

渡英して祖父の住む城で 教育を受けることになった セドリックは、新たな世界に飛び込む 彼は貴族の礼儀作法や伝統を学び、成長していく そこで彼を待ち受けるのはどんな運命なのか?

丸山 ゴンザレス 「世界の危険思想~悪いやつらの頭の中~」 (光文社新書)


 

テレビで流せない『クレイジージャーニー』。

 危険地帯で生きる人々の生々しい声を伝える衝撃的なレポートを紹介する本。 

 殺人の理由、スラムの厳しい現実、裏社会の掟など、想像もつかない「危険思想」の世界を探求。

 命の価値、麻薬支配下の世界、非合法ビジネスなど知られざる驚愕の現実を暴露する。

2024年5月9日木曜日

舛添 要一「ヒトラーの正体」 (小学館新書)


 問題です。 
オリンピックの聖火リレー、源泉徴収、ヘリコプターの実用化をした人物は誰でしょう? 

 答えはアドルフ・ヒトラー。 

 紹介する本は、20世紀を席巻した暴君の一面を明らかにしています。彼が民主的な国から生まれた経緯や なぜ支持されたのか? なぜ彼を止めることができなかったのか? に焦点を当てています。 

 ホロコーストの恐ろしさを背景に、現代のポピュリズムや排外主義に対する警鐘も鳴らしています。

2024年5月8日水曜日

田内 学 「きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた『お金の謎』と『社会のしくみ』」東洋経済新報社

 



新NISA、やってますか?お金を学びたい方、ちょっと聞いて下さい

これはお金にまつわる物語。偶然の出会いから、謎めいた屋敷に導かれた中学生と金融系OL。そこで、大富豪のボスから与えられた挑戦。

「屋敷の『真の価値』を見極めよ」と。そして、彼らはお金の真実と社会の仕組みについての教えを受ける。「守銭奴」と「篤志家」の違いとはなにか?

大人も子どもも知っておきたいお金の教養小説♪

読者が選ぶビジネス書グランプリ2024 総合グランプリ「第1位」受賞作


2024年5月6日月曜日

森永 卓郎「長生き地獄 資産尽き、狂ったマネープランへの処方箋 」(角川新書)




将来の不安を感じる高齢者の皆さんへ。公的年金の減少が現実となり、ますます生活が厳しくなっています。しかし、その不安を取り除く方法があります。貯蓄を増やし、収入源を確保すること。ただ、高齢での働き盛りは大変です。働けば増える税金や社会保険料、そして投資の不確定性。それでも、長生き地獄から逃れるために、行動を起こす時です。力強く未来に向かって歩みを進めましょう。

 

2024年5月4日土曜日

廣瀬 涼「タイパの経済学」幻冬舎新書



 飯塚訓「新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便」 (講談社+α文庫)amazon

廣瀬 涼「タイパの経済学」幻冬舎新書 Z世代は、従来とは異なる時間への関わり方を持っている。彼らは短い動画を好み、スポーツや映画にはあまり興味を示さない。彼らは手間をかけずに多くを経験したいと考え、所有よりもサブスクやシェアを好む傾向がある。さらに、彼らはコミュニケーションの手段としてモノやコンテンツを見ており、「オタク」は好きなものに深く入り込むことが可能なタグとして見られている。若者によるタイパの追求に焦点を当て、その意識や行動を分析している。

飯塚訓「新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便」 (講談社+α文庫)


 

飯塚訓「新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便」 (講談社+α文庫) amazon

1985年、日航機123便が御巣鷹山に墜落し、520人以上が犠牲になった。この本は日航機123便の墜落事故から確認までの127日間を鮮烈に描き出したノンフィクション。遺族の極限の悲しみや修羅場を描きつくしたベストセラーとして朝日新聞などで絶賛された。著者は、日航機墜落事故の身元確認班長として、その過酷な現場を詳細に記録している。

バーネット「小公女」(光文社古典新訳文庫)


     

 
セーラは裕福なクルー大尉の娘で、父の急逝と破産の知らせを受けて一変する運命に直面する。かつては「プリンセス」と呼ばれていた彼女は、寄宿学校で厳しい待遇を受け、屋根裏部屋で下働きとして生活することになる。しかし、彼女の聡明さと空想力、そしてプリンセスの気位と偶然の出会いが、感動とドラマに満ちたハッピーエンドへと導く。

2024年5月3日金曜日

森永 卓郎「ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト」フォレスト出版



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日本経済に対する警告を発し、その経済的影響と国民生活への悪影響を明らかにする。ザイム真理教はカルト的な教団化を遂げ、教義を守ることが経済的転落と国民生活の貧困化をもたらす要因となっている。ザイム真理教の起源とその国民生活への破壊的影響に焦点を当てている。

2024年5月2日木曜日

國友公司「ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活」彩図社

 



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筑波大を卒業した著者が絶望的な就職活動の果てに、運命の扉を叩いた。彼は大阪西成区のあいりん地区に足を踏み入れ、そこで人々の生活や心情に触れる。ヤクザ、指名手配犯、博打場、生活保護――これらが彩る荒涼とした景色の中で、彼は78日間を過ごす。街の住人とともに笑い、涙し、人生の真実に向き合う。カオスの街を追体験しよう。

2024年5月1日水曜日





学校に行けなくなった少女まいが、おばあちゃんである西の魔女から魔女の手ほどきを受ける物語。まいは自分で決めることの大切さを学びながら成長し、喜びや希望を見つけていく。その後の物語「渡りの一日」も併録されており、まいの旅が続く。彼女の成長と自己決定の重要性が描かれた心温まる物語。

手塚 正己「海軍の男たち 士官と下士官兵の物語 」(PHP研究所)

著者はドキュメンタリー映画「軍艦武蔵」の制作を通じて旧海軍軍人との面談を重ねてきた。 本書は太平洋戦争中の日本海軍の生活を克明に記録し、軍の絶対的なヒエラルキーや過酷な訓練の実態を描く。 鉄拳制裁や精神注入棒などの暴力的な訓練方法や、それに耐えた元海軍軍人たちが「もう一度海軍...