運命に翻弄された二人の男の物語――。
1906年、世界の両端で生まれた二人の赤ん坊。
一方はポーランドの極貧の猟師に引き取られた私生児ヴワデク、もう一方はボストンの名門ケイン家の裕福な子。
その人生は、あまりにも対照的だった。
戦火に追われ故郷を失ったヴワデクは、無一文の移民としてアメリカに辿り着く。後にアベルと改名し、全米に拡がるホテル・チェーンを築き、不屈の精神で這い上がる。
一方、恵まれた環境で育ったケインは、その才覚を活かし、華々しい成功を収め大銀行頭取となる。
二人の運命が交錯するとき、 20世紀アメリカの激動の歴史が蘇る。
ジェフリー・アーチャー「ケインとアベル 上下」(新潮文庫)amazon
[編集秘話]
読み上げ読書の原点 その1
実はこれ、中学校の時の保健の時間に先生が読み上げてくれた作品。毎回、これを読み上げるだけという、ぶっ飛んだ授業だった。
さらにぶっ飛んでいたのは、その先生の格好。五十代ぐらいのおばちゃんだった。白衣に、なぜかロンドンブーツ。ごっつい顔立ちで、インデ○アンのようだと誰かが言い、「インデ○アン・ババア」と呼ばれていた。
投稿動画100本を目前に、読み上げ読書の原点ということでこの作品を取り上げた。
ありがとう、インデ○アン・ババア先生。